1/1の自分

自分の悪癖として、必要以上に卑下したり、逆に見栄を張ったりしてしまうところがある。とくに前者はかなりひどく、その卑下によって精神を病んだり自信を失ったりしてしまう。これは一種の病気なのではないかとすら思う。その自己否定によって必要以上の重力を背負ったり、その重力を解こうと必要以上に軽そうに振舞ったりしてしまう。これは全く本物の悪癖だと思われる。

自己に蔓延る自己否定の悪魔との闘いはもう長いこと続いている。さらに厄介なこととして、この自己否定の悪魔を野放しにしていると時に他人に迷惑をかけてしまう。自分は想像力のある方だと思うが、その想像力すらも自己否定の悪魔の手にかかれば被害妄想を引き起こすものに変わってしまう。

自分は〜ができないから他のことで頑張ろうという考えで僕は基本的に動いていて、それが正しいものだと盲信してきた。しかし、それはあながち正解ではないのかも知れない。何かができないなら出来るようにすべきだし、何より他のことで頑張るのは逃げていることと同義だ。それは立ち向かっていないので「頑張る」ことではない。もちろん一つのことに固執するのも良くはないが、すぐ諦めてしまうのはもったいないようにも思える。

自分は「誰にもできないすごいことをしたい」と思うくせに、誰でもできるような基本的なことができていないのだと感じた。それだからこそいつまでも常人以下のイメージが拭えない。だからこそ、僕は背伸びをして出来そうもないことをしようとするよりも先に、まず基本的なこと、例えば時間を守ることや、他人を尊重すること、そういうことをしっかりするべきだと思う。基礎をしっかり固めてから夢想すべきなのだろう。自分のできることをしっかりやる。その上でできることを少しずつ増やしていく。その繰り返しによってこそ成長できるのだろう。自分を卑下せず背伸びせず、偽ることなく、1/1の自分でぶつかりたい。悲しいことに「本当の自分」がどんなものなのか未だに把握できていないのが事実だ。客観視ができるようになれたらいいなと思う。

意識高い系が嫌いなので、こんなことを言うのは恥ずかしい気持ちもある。だが、とにかく少しずつでも成長していかなければまた他人を失望させてしまうだろう。自分の大切な人を失いたくない。それは紛れもない本心である。

まとまってはいないし、急ピッチで書き上げた駄文ではあるが、備忘録として残しておくのも大事だろう。また挫けそうになったらこの文を思い出して、せめて精神的自傷行為を止められたらいいなと思う。

「変わらないために僕らはいつまでも変わり続けるよ」